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  『世界にパーレただひとり』    2007.09.23
小さい頃、寝る前によくおふくろに絵本を読んでもらってた。
日本の昔話とか、海外の童話とか。
『やまんば』とか怖かったな~(笑)。

その中でも大のお気に入りだったのが、『世界にパーレただひとり』。

ある少年が日常のちょっとした不満をきっかけに『みんないなくなっち
ゃえばいいのに!』って思ったら、翌朝目を覚ますと本当に誰もいなく
なってるの。
ガミガミ叱るお母さんも、いじめっ子も。み~んないなくなってる。で
も、人がいないことを除けば、そこはいつも通りの世界。
パン屋さんも、おもちゃ屋さん、お菓子屋さんも開いてるし、バスや飛
行機、消防車、なにも変わらずそこにある。

公園に行ってシーソーにまたがっても、相手がいないから遊べないけど、
その代わりに自由?を手に入れた。
パーレは喜んで好きなお菓子やパンを食べれるだけ食べて、消防車とか
勝手に乗って、ぶつかっちゃうんだけど、不思議と痛くもなんともない。
そうやってやりたいことを次から次にやってくんだけど、やっぱり飽きて
きちゃう。
そして遂に飛行機に乗っちゃう。どんどん、どんどん高度をあげて。でも
月にぶつかっちゃってまっさかさまに落ちていく。

その時、お母さんの声がきこえる。そう、全部パーレの夢。
公園にいったら、いつもの友達がシーソーで遊んでる。
『やっぱりみんながいたほうが楽しいや』ってパーレは改めて思う。

そんなお話。
子供の俺は、その話を読んでもらいながら、感情移入していったわけよ。
欲しいものは何だっててに入るし、やりたいと思ったことはなんだって出
来ちゃう。ワクワクしちゃうよね。
でも話が進むうちにだんだん寂しくなって、家族や友達の顔とか浮かんで
きて、そして最後はパーレと同じ気持ちになってた。

今でも、嫌な奴と出会ったり、むかつく事があったら『消えちゃえばいい
のに』って思う時、たまにはあるよね。
でも、その度に、この話を思い出すんだよね。
いい奴にも嫌な奴にも、存在する意味はあるんじゃね~かなって。
嫌な奴が反面教師なんだと。

この本は、本当に俺を形成する極めて重要な要素の一つだったと思う。
今でも、実家の俺の机の引き出しに、大事にしまってあります。

FROM:KEI
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